2017-06

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イズササキリ 汽水域に生息するササキリ

地球上の様々な場所に昆虫たちはくらしているが、その中でもちょっと意外な場所に住んでいるものもいる。その一つがイズササキリというササキリの仲間。

イズササキリ♀白バック1
イズササキリのメス(2011年10月1日)


「ササキリって何ですか?」という質問に簡単に答えると、「バッタ目の昆虫でおおまかにいえばキリギリスの仲間で体は小さくて、よく草の間に隠れて鳴き声だけは聞こえるけど見つけにくい虫ですよ」といったところでしょうか。名前にイズとつくのは新種として発表された標本の産地が伊豆半島であることにちなんでいる。



イズササキリ♂ 2011.09.24-03イズササキリ下田市吉佐美大賀茂川 2011.10.01-01
左:オス 右:メス(2011年10月1日)

このイズササキリが見られる場所は汽水域のアシ原やマングローブといった環境に限られている。河口のアシ原ではハネナガイナゴやオオカマキリといった草地にくらす昆虫も見られるのだけれど、イズササキリのおもしろいところはこうした環境だけ(しかも潮の影響をうける場所)にこだわって生きている所だと思う。ただ、本州においてはこうした環境が残されている場所は少なく、イズササキリが生息している場所は限られている。静岡県でも生息しているのは下田市だけ。


イズササキリ生息環境
イズササキリが住む河口(2011年10月1日)

イズササキリもほかのササキリの仲間と同様に、外敵を感じるとすぐに茎や葉の裏側へ隠れてしまう。

隠れるイズササキリのオス0.1
草のかげから様子をうかがうオス(2010年8月28日)


ただでさえアシ原は、草たけが高く昆虫を探しづらい場所であるため、ものかげに隠れたイズササキリを見つけるのはとてもむずかしい。どこに隠れているかわかるでしょうか?

イズササキリが隠れている
アシ原に隠れる(2011年10月1日)


上の写真の個体を横から撮影。鳥に見つかることはまずないと思う。

イズササキリ♂下田市吉佐美大賀茂川 2011.09.24-02
横からみたオス(2011年10月1日)

外敵に見つかりにくく一見すると安泰な暮らしぶりと思えるイズササキリだけど、由緒正しい下田市の生息地の環境は徐々に悪化しつつある。生息地にオオハマボウという樹木が入り込んで徐々に増えている上、秋になると釣りのためかアシ原が刈り取られている状況である。アシ原を刈り取ることはアシの密生を抑えるという点(環境が単調にならない)では良いけれど、生息地が狭まっている状況ではイズササキリにとって影響が大きいかもしれない。

オオハマボウが入り込んだアシ原
オオハマボウが入りこんだアシ原(2007年9月21日) 


河口にオオハマボウがしげり、黄色い花を咲かせているのは確かに南国の雰囲気にあふれていてはためには良いものだけれど、イズササキリという限られた場所でしか暮らせない生物の生息地をなんとか残せないものでしょうか。

下田市さん、この虫にもちょっと注目してみませんか?


撮影メモ
撮影地:下田市吉佐美 大賀茂川
撮影日:2011年10月1日ほか

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晩秋のショウリョウバッタモドキ

どこでもいるわけではないけど、いる場所にはいっぱいいるショウリョウバッタモドキ。
去年見つけた安倍川の草地で今年も発見。

安倍川の市街地周辺では緑地公園の建設が進み、河川敷は徐々にグラウンドや芝生広場と化しつつあります。このため、絶滅危惧種ほどではないけれど、数がちょっと少ない昆虫たちのすみかは減りつつあります。

こうした公園を作るのであれば公園の中にも生物の生息場所となる草地を残してほしいものです。


ショウリョウバッタモドキ11月
ショウリョウバッタモドキのオス

撮影メモ
撮影地:静岡市葵区山崎 安倍川
撮影日:2010年11月13日


撮影機材
Nikon D7000
AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G

テーマ:昆虫の写真 - ジャンル:写真

ハネナガイナゴ

ハネナガイナゴ0910
ハネナガイナゴのオス

ハネナガイナゴは良く似たコバネイナゴに比べるとちょっと少ない。静岡県内の平地の草地や湿地で見られるイナゴはたいていコバネイナゴでハネナガの分布は限られている。そんなハネナガさんだけど生息地に行くとたくさん飛び出してくる。生息地にたどりつけばたくさんの個体が見られるのは昆虫では当たり前のことだけど。

ハネナガイナゴは河口のヨシやアシ原に生息していることがある。写真は河口のアシ原(多分)に別のものを探しに行った時のもの。


撮影メモ
撮影地:南伊豆町吉佐美 大賀茂川河口 
撮影日:2011年9月10日


使用機材
Nikon D7000
AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5


テーマ:昆虫の写真 - ジャンル:写真

枯れ草とバッタたち

「そろそろ昆虫たちと出会うのが難しくなってくるころ」と思いながら安倍川に行ってみるとバッタたちがまだまだがんばっていました。


千代付近
安倍川の草地

最初に出てきたのはショウリョウバッタモドキ。決して少なくはないけれど、あまり見かけることがないバッタなのでちょっとやる気がでてきます。


ショウリョウバッタモドキのオス
ショウリョウバッタモドキのオス

秋のはじめに見かけるショウリョウバッタモドキは体の色がもっと緑色だったおぼえがあるのだけど、ここで見たショウリョウバッタモドキは体の色がまわりの植物と同じようにくすんできているように見える。そのうえ背中と触角が赤みを帯びていて、これがまわりの草の枯れ始めた部分と同じように見える。晩秋になってもまわりの植物にとけこむとはなかなか芸が細かい。


ショウリョウバッタモドキのメス
ショウリョウバッタモドキのメス

次に出てきたのはクビキリギス。こちらは成虫でこのまま冬を越します。春になると出てきて「ジ―――」と泣いてます(秋にも鳴くことがある)。クビキリギスは成虫の体の色が緑のものと茶色のもの、まれにピンク色のものがいます。

新緑の時期に茶色のクビキリギスを見かけると、なんだか場違いな感じがして見つけたこっちも損した気がしていたけれどこうして見るとなぜ茶色の個体が存在するのか納得できた。

枯草とクビキリギス
クビキリギス

最後はコバネイナゴ。メスはススキの葉をボリボリ食べていました。

がんばるコバネイナゴ
コバネイナゴ


コバネイナゴは冬を越せないけれど最後までがんばっている虫。静岡だったら年越しできるかな?

枯草とコバネイナゴ
枯れ草にとまるコバネイナゴのペア


撮影メモ
撮影地:静岡市葵区千代 安倍川
撮影日:2010年11月28日

D3100に外部ストロボをつけて初めて撮影してみたのだけど、なぜか必ずストロボがプリ発光してシャッターが切れるまでに大幅なタイムラグが発生。このおかげでピントがずれて撮影にえらい苦労しました。プリ発光の原因は赤目軽減発光だった模様です。初歩的なミスとはいえ、マニアックな使い方にはめっぽう手ごわい入門機・・・。



撮影機材
Nikon D3100
AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G
AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5
SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 OS
SB-900

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やっと出てきたマツムシ

引きこもりがちな マツムシではマツムシに翻弄された私であるが、その2日後、ひそかにリベンジに向かったのであった(誰も見てませんが)。

マツムシは草むらで鳴いているのだけど、マツムシを草むらで見つけるのはとてもめんどくさい大変である。

河原でマツムシを追って気づいた探し方は、草地の中でもできるだけ草たけが低く、草がしげっていない場所にポイントをしぼってマツムシを探すことだった(矛盾しているようですが)。

先日マツムシを撮影することに成功した場所に行くと、マツムシが鳴いている。慎重に時間をかけて近づき、目をこらすこと30分(くらい?)。なんとかマツムシの姿を写真に収めることに成功した!

マツムシの姿
引きこもらないマツムシ(静岡市葵区弥勒2丁目 安倍川左岸) 2009年10月30日

撮影をしているとマツムシ君は人の気配を嫌がったのか、引きこもってしまわれた。
しかし、その場を離れて待っているとまた鳴き声が聞こえてきた。慎重に近づくと鳴いている姿を見せてくれた。


鳴くマツムシ
はねを広げて鳴く (静岡市葵区弥勒2丁目 安倍川左岸) 2009年10月30日

撮影した時には気づかなかったが、なんとこのマツムシは2日前に撮影したものと同じ個体だった!(はねの模様が同じ)
昆虫を撮影(採集)していて一度出会ったのと同じ個体に再び出会う(気づく)ことはそうそうない。これはちょっとうれしいできごと。ちなみに撮影地付近では11月20日ころまでマツムシが鳴いていた。

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プロフィール

駿河区のサカイ

Author:駿河区のサカイ
静岡市在住

最近忙しく、
「撮れるうちに撮っておけ」
という言葉が身にしみる日々です。


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suruganosakai@gmail.com

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