2017-10

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北のむしたち チョウの巻 (北海道 2日目1/2)

林道を歩いていると、道脇にある草地の花にチョウが訪れていた。
日本では北海道に来ないと見られない種が多く、みているだけで楽しくなってくる。

ヒメウスバシロチョウ
ヒメウスバシロチョウ


エゾシロチョウ
エゾシロチョウ


ホソバヒョウモン
ホソバヒョウモン


ホソバヒョウモンとぶ
とぶ


この日は天気がよくてかなり暑かった。
林道を進み、太陽が高くなるにつれて「ちょっと北海道にしては暑くない?」という感じになってきた。
林道を奥に進んでいくと河原がやや広がっている場所に出た。静岡だったら河原の昆虫たちが出てきそうな環境。
とりあえず川の水に触れて涼もうと水辺に近づく。

河原
河原


川の中に長靴ごしに足をつけると暑さが和らいでくる。まわりを見ているとシジミチョウがとんでいるのに気づいた。
「あ、ジョウザンシジミだ!」


ジョウザンシジミ
ジョウザンシジミ


このチョウも北海道に来ないと見られないチョウで、図鑑を見るたびにちょっといいなと思っていたチョウだった。
「これは魚眼レンズも使わねば!」
と魚眼レンズをとりだし撮影する。


河原のジョウザンシジミ
久々に魚眼レンズで昆虫を撮影

この後、急に雲が出てきて小雨が降ってきたので退散する。



撮影メモ

撮影地:上川町
撮影日:2010年6月28日

コマクサ平に比べると季節が進んでいて昆虫がたくさん見られた。しかも北海道に来なければ見られない種が多くてとても満足。しかし採集しつつ撮影をしていたため、どっちつかずになってしまった感もある。もっと採集もしたかった。ただし、ヒグマがいると思うと気がぬけず、常に誰かに見られているような感じがした。今度は誰かときたい。




撮影機材
Nikon D300
AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5
AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G
SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 OS
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テーマ:昆虫の写真 - ジャンル:写真

秘湯でゆるゆるしてみる (北海道3日目1/2)

北海道3日目にして早くもだれてきました。昨日は宿代をうかすために車で寝たので朝は早い。が、疲れはあまり抜けていない。大雪山周辺に滞在するのは今日まで。しかし今日はこれといった目的は特にない。


地図を見ると高原温泉という場所を発見。ここは車で行ける場所のわりに標高が高いので行ってみることにした。



大雪高原山荘
大雪高原山荘


温泉のある建物からちょっと山の方に向かうと遊歩道沿いに穴が何個もあった。この穴から硫黄の匂いと「ドプドプ」という感じの何とも言えない音がしてくる。

穴

穴の中を見ると地球の息吹が観察できました。本物のマドハンド(古い)ってこれだったのか!

わきだす温泉的なものたちマドハンド
マドハンド?

散歩をしながら見つけた生き物をゆるーく撮影。解説もゆるめ。


牛の模様みたいな翅を持ったガ。けっこうかわいい模様です。

ウシのもようをしているガ
ホルスタイン牛みたいな模様


ダイセツヒナオトギリであることを示す看板の下に咲いていた花。珍しい植物のようです。

ダイセツヒナオトギリ
ダイセツヒナオトギリらしい


せっかくここまで来たので温泉に入ってみることにしてみた。
この温泉は入って正解でした。平日ということもあって露天風呂は貸し切り状態。


上をみれば青い空。



そら


遠くを見れば新緑と雪。


温泉からみえる風景


温泉に入りながら、「日本に生まれて良かった」と幸せをかみしめました。
温泉からあがると腹が減ったのでキノコカレーを食べてしまった。


キノコカレー
キノコカレーはおいしかった

ああ、どんどん昆虫たちから離れていく・・・。

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北のむしたち 湿地の巻 (北海道 2日目1/2)

北海道2日目は多くの虫たちとふれあうため、林道を歩くことにした。
林道といえばヒグマが恐ろしいがクマ鈴、クマよけスプレー、ナタとクマ対策の道具一式を装備していく。林道を歩いていくとのっけから道の真ん中にエゾシカ?の肉片が転がっていた。と、ここでヒグマについて予習したことを思い出す。


「ヒグマはシカ(の死体)など一度に食べきれない量の餌を得ると餌を土に埋め、餌のそばにとどまっていることがある。隠した(つもりの)餌には執着し、餌を奪う者に対しては攻撃することがある。」


「帰りたい・・・・。しかし、もう出てくるものならば出てくるだろうからとにかく肉には触れずに移動だ。」と考え、肉片を一瞥しつつさっさと移動する。




しばらく行くと湿地を発見。


湿地

湿地

湿地をみているとなにやらサナエトンボがいる。さっそく撮影していたが、このサナエは無情にも飛び去ってしまった。コサナエだと思う。


コサナエ
多分コサナエ


湿地の地表部を見ると何やら小さな虫が動いている。ゴミムシのようだったが、よーく見るとハンミョウモドキ!
今までハンミョウモドキの仲間は見たことがなかったのでこれはうれしい。写真に撮ったあとで気づいたけど、体の色が周りの泥やコケに似ている。


ヒメハンミョウモドキ
ヒメハンミョウモドキ

数は多くなかったけど、赤いやつもいた。

赤いやつ
移動速度は緑のやつと同じ



湿地に生えている植物をみているネクイハムシの仲間を発見。キヌツヤミズクサハムシ(スゲハムシ)だった。ネクイハムシの仲間では普通の種だと思うけど、静岡県では産地は少ない。


キヌツヤミズクサハムシ
キヌツヤミズクサハムシ

こちらも体の色が赤みを帯びたものを発見。

キヌツヤミズクサハムシ交尾
交尾


いわゆる普通種に該当するのだろうけど、北に分布域を持っている昆虫たちと触れ合えて満足したサカイはさらに林道を進んでいくのであった。


つづく

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ウスバキチョウはとまらない (北海道 1日目 2/2)

ウスバキチョウを求めてやってきたコマクサ平でサカイは北海道の魅力あふれる被写体に出会うのだった(あらすじ?)


コマクサ平の風景
コマクサ平


コマクサ
コマクサ

チングルマ
チングルマ


イワウメ
イワウメ

キバナシオガマ
キバナシオガマ


イワブクロ
イワブクロ


花がきれいですね~。
さて、帰りましょうか?




え?ウスバキチョウは?
いませんよ。私のカメラにばっちり写ってくれる気のいいウスバキチョウはどこにもいませんよ・・・。


撮影を開始して1時間ほどたった頃、私はspatica君から聞いたある言葉をかみしめていた。
「ウスバキチョウは晴れると飛び回って、曇が出てくると動かなくなるので撮影が難しい。」

この日は天気が良好で気温が高いためか、ウスバキチョウはとてもよく飛びまわっていた。たまに地面に降りて止まるのだけど、たいていは登山道からは写せない位置にとまってしまうので全く絵にならない。そして時折雲が出てきて日光がさえぎられると、パタッと動きが無くなる。

遠い
遠い・・・

近くに来ていてもやる気無くベタっととまってしまって絵にならない。


角度悪い
角度悪い


やっと近くに止まった個体を撮影するも草がかぶってしまい、なんとも言えないカットになってしまった。


なんとか撮影
草がかぶってしまった



おまけにこの日はダイセツタカネヒカゲが乱舞しているといってよいほどたくさん飛んでいた。太陽が顔を出すと、どこを見ても視界の中にタカネヒカゲが数個体は見られるという状況だった。このタカネヒカゲが曲者で、ウスバキチョウにちょっかいを出すことがしばしばあって撮影のチャンスを邪魔されてしまうこともたびたびだった。


ダイセツタカネヒカゲ
ダイセツタカネヒカゲ


贅沢な悩みといえばそうなのだけど、やはりウスバキチョウの撮影が目的なので困ってしまう。


交尾するダイセツタカネヒカゲ
交尾するダイセツタカネヒカゲ



そんなこんなで気づけば4時間以上が経過してしまった。何度ウスバキチョウに「止まれ」と念じただろうか。
すでに15時を過ぎてあきらめていた時、登山道の岩かげに確かにウスバキチョウが止まった。岩の後ろからそっとみると地面で吸水しているようだ。


吸水するウスバキチョウ
吸水するウスバキチョウ

うーむ。手前の岩が邪魔。今回はこれが唯一のチャンスだったので仕方ないか・・・。
コマクサ平ではウスバキチョウを見るのは簡単だけど、良い写真がとれるのはタイミング次第?。自分のペースで撮影したいのなら標高をあげて比較的自由に歩ける場所に行くのが良いのではないだろうか。
今回は荷物をいっぱい持っていたので赤岳は遠慮しときます。この斜面は無理でした。


レッツスキー
山スキーの人たちがんばりすぎ





撮影メモ

撮影地:大雪山コマクサ平
撮影日:2010年6月27日

コマクサ平は周囲の山に比べて季節のめぐりが早いように感じた。ウスバキチョウを見ているとすでにはねがすれている個体がけっこういることに気付いた。
「これじゃウスバキチョウではなくキイロウスバシロチョウだよ~」と思いながら撮影。
いずれにせよウスバキチョウの撮影は今後の宿題になってしまった。また来年かな・・・。


撮影機材
Nikon D300
AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5
AT-X M35 PRO DX 35mm F2.8
AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G
Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 OS



追記
静岡に帰ってきて「月刊むし473号」にウスバキチョウの発生時期について興味深い論文を発見。
渡辺康之(2010)温暖化と北海道の高山蝶~生態への影響について~.月刊むし(473):30-37.
厳しい環境にひんぱんに通って記録と写真を蓄積している渡辺康之さんには頭が下がります。

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ウスバキチョウへの道 (北海道 1日目 1/2)

6月27日 4時30分 小樽港到着
ついに北海道に上陸。北海道に来たという感慨も早々に移動を開始。が、ここで早くも問題が発生・・・。
給油しようと思ったがガソリンスタンドが開いていない・・・。仕方なく札幌市内をさまよい、営業しているスタンドを見つけて給油する。しかし値段が新潟港周辺に比べて1リットルあたり10円以上高い。フェリーに乗る前に入れておけばよかった。


ねぼけまなこで撮影
ねぼけまなこで撮影

とにかく本日の目的地である大雪山方面を目指す。
大雪山には今回の目的の一つであるウスバキチョウが生息している。

ウスバキチョウは日本では北海道の大雪山系と一部の山系にのみ生息するアゲハチョウ科のチョウで、幼虫はコマクサを食べる。卵で1回、蛹で1回、合計2回冬を越して3年目に成虫になる。成虫は6月~7月にかけて見られる。

ウスバキチョウは自分の中では遠い存在で、一生見ることがないかもしれない昆虫の一つと考えていた。しかし北海道にこの時期に行くことを決めた時からどうにかすれば見ることができそうだとわかり、北海道に来たら一番最初に撮影したい昆虫と決めていた。


比布大雪パーキング
比布大雪パーキング

そんなこんなで大雪山方面へいくことになったのだけど、ウスバキチョウの撮影でめんどくさい大変なのは生息地へのアプローチ。この時期の大雪山は雪渓が結構多く、基本的には雪渓を歩くことになる、ということに北海道旅行が近くなってから気づいた。結局、歩いて登るコースの中では一番無難なコマクサ平に行くことにした(ベタですが)。
小樽から車で走ること4時間強、どうにかコマクサ平に最も近い登山口である銀泉台(標高約1500m)にたどりつく。


銀泉台
銀泉台

銀泉台で入山届に記入して登山を開始するものっけから雪が積もっている。しかし雪を見ると興奮する静岡県民の性質(自分だけ?)か、テンションが上がってくる。とりあえず軽アイゼンをつけて練習をするが、すぐに雪の無い登山道になってしまったのでアイゼンを外す。

のっけから雪
のっけから雪

しばらく雪と地面(泥も)が混じる歩きにくい道を行く。
さらに歩くと「第一花苑」というか、現状ではただの雪渓にたどりつく。

第一花苑
雪に覆われている第一花苑

軽アイゼンを装備しつつ、「ここから軽アイゼンの本領発揮だぜ!」と思っていたらジャージを着て運動靴をはいた親子連れにあっさりと抜き去られてしまった・・・。「いいんだ、俺はカメラ機材が重いんだ・・・。」と自分に言い聞かせていざ雪渓へ。


よくすべる
よく滑るはず

転がっていくと最終的には車で走ってきた林道に戻ることができます。


見晴らしは良好
展望は良い

足元を見なければ見晴らしはとても良い。


登山道が沢に
きれいな沢

第一雪渓をクリヤーして再び雪の無い道に入る。
「こんな山の中に沢があるんだ」と思いながら沢をまたぎ登山道を探すが見つからない。
どうやら雪解け水が登山道に集まっているようです。

第二花苑だっけ
たぶん第二花苑


この雪渓は第一雪渓ほど急ではなく(個人的には)、歩いていて楽しさを感じる場所だった。


もうすぐコマクサ平
えっ雪渓の写真がしつこい?

いくら楽しいといっても進みづらい雪渓が延々と続くと飽きてくる。
途中で疲れてしまい、休み休み移動してどうにか第二花苑の雪渓をクリヤー。もうすぐコマクサ平です。



コマクサ平
コマクサ平

どうにかコマクサ平(標高1842m)に到着。とりあえず撮影準備を開始。


コマクサ咲いた

花が見られるか心配だったコマクサは見事に咲いていた。





ウスバキチョウです
ウスバキチョウ


ついにウスバキチョウを確認。すでにウスバキチョウを撮影しに来た人が何人もおられた。

「とりあえずウスバキチョウはいる。天気がよくて、高山植物の花も咲いているし、これはウスバキチョウの写真もさっくり撮影できそう!」

そう思っていたのもつかの間、ウスバキチョウの撮影はこれまでの撮影の中で最も困難を極めることになるのであった・・・。



つづく。


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プロフィール

駿河区のサカイ

Author:駿河区のサカイ
静岡市在住

最近忙しく、
「撮れるうちに撮っておけ」
という言葉が身にしみる日々です。


写真の使用などに関するお問い合わせは以下のアドレスまでお願いします。

suruganosakai@gmail.com

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