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春の湿地 ツヤネクイハムシ
湿地の昆虫といえばトンボやゲンゴロウ、水生カメムシなどの水生昆虫の仲間が有名だが、ネクイハムシというややマニアックであるが魅力的な甲虫がいる。このネクイハムシはハムシ科ネクイハムシ亜科に属する甲虫の仲間である。ハムシ科の種は陸上で生活するものが多いのだが、このネクイハムシの仲間は水生植物の根を食べる。今回は春の放棄水田にツヤネクイハムシを見に行ってきた。

ツヤネクイハムシ
ネクイハムシの仲間は成虫が春になると活動する種が多い。このため、ネクイハムシは春の湿地の隠れた主役といえる。ただし、湿地ならどこにでもいるわけではなく、ホストとなる植物が生育していることが必要で、みられる場所は限られている。ホストは種によるがスゲ類、コウホネ、ガガブタ、ミクリなど現在ではあまり見られなくなりつつある水生植物である。

放棄水田
以前ツヤネクイハムシを見たのは開放的で明るい湿地だった。この放棄水田は今回たまたま見つけたものだが、見た瞬間に「ここにはツヤネクイハムシが絶対いる」と思った場所。
ここではアゼスゲの花からツヤネクイハムシが見つかった。

青色の個体
ほとんどの個体は銅色をしているが、中には青い色の個体も見られる。

わりこみ
交尾しているペアに割り込もうとするオス。交尾しているオスの触角や脚に噛みついているように見える。

青色と銅色の交尾
生息環境である湿地の環境が減少、劣化しているためネクイハムシの仲間は地方版のレッドデータブックに記載されていることが多い。このツヤネクイハムシも静岡県レッドデータブック記載種。自然状態の湿地がなくなりつつある現在においては、このような放棄水田が湿地性の種の受け皿になっているのだろう。ただし、放棄水田はほっておくと将来的には草地になってしまうため、これらの種の将来は安泰とは言えない・・・。
撮影メモ
撮影地:静岡県浜松市天竜区
撮影日:2010年5月4日
今回は小さな甲虫の撮影で中々大変。ツヤネクイハムシは結構敏感で、近寄ると隠れたり逃げ出すことが多かった。時間がかかったがなんとか撮影。これまで撮影できなかった青色の個体を撮影できたのは収穫。
使用機材
Nikon D300
AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G
SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 OS
Benbo Trekker Mk 3

ツヤネクイハムシ
ネクイハムシの仲間は成虫が春になると活動する種が多い。このため、ネクイハムシは春の湿地の隠れた主役といえる。ただし、湿地ならどこにでもいるわけではなく、ホストとなる植物が生育していることが必要で、みられる場所は限られている。ホストは種によるがスゲ類、コウホネ、ガガブタ、ミクリなど現在ではあまり見られなくなりつつある水生植物である。

放棄水田
以前ツヤネクイハムシを見たのは開放的で明るい湿地だった。この放棄水田は今回たまたま見つけたものだが、見た瞬間に「ここにはツヤネクイハムシが絶対いる」と思った場所。
ここではアゼスゲの花からツヤネクイハムシが見つかった。

青色の個体
ほとんどの個体は銅色をしているが、中には青い色の個体も見られる。

わりこみ
交尾しているペアに割り込もうとするオス。交尾しているオスの触角や脚に噛みついているように見える。

青色と銅色の交尾
生息環境である湿地の環境が減少、劣化しているためネクイハムシの仲間は地方版のレッドデータブックに記載されていることが多い。このツヤネクイハムシも静岡県レッドデータブック記載種。自然状態の湿地がなくなりつつある現在においては、このような放棄水田が湿地性の種の受け皿になっているのだろう。ただし、放棄水田はほっておくと将来的には草地になってしまうため、これらの種の将来は安泰とは言えない・・・。
撮影メモ
撮影地:静岡県浜松市天竜区
撮影日:2010年5月4日
今回は小さな甲虫の撮影で中々大変。ツヤネクイハムシは結構敏感で、近寄ると隠れたり逃げ出すことが多かった。時間がかかったがなんとか撮影。これまで撮影できなかった青色の個体を撮影できたのは収穫。
使用機材
Nikon D300
AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G
SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 OS
Benbo Trekker Mk 3
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ヒメタイコウチ
今回はヒメタイコウチの撮影に行って来た。
ヒメタイコウチは湿地に生息するタイコウチの仲間である。タイコウチは水中で生息しているが、このヒメタイコウチは池のような深い場所では暮らすことができず、せいぜい水深1、2cmの浅い湿地にすんでいる。簡単にいえば陸上生活と水中生活を中途半端に行っている虫といったところだろうか。
今回は大学時代から昆虫写真の盟友(ライバル)であるspatica氏と共に撮影に向かう。

生息環境 (静岡県内) 2009年9月27日
ヒメタイコウチが生息している湿地を歩いていると、振動に驚いて彼らは動き出すので生息場所に当たればヒメタイコウチを確認できるはず・・・・・だが、ヒメタイコウチは中々出てこない。

泥にまみれている (静岡県内) 2009年9月27日
すこし焦ったがなんとか1匹目を確認した。泥にまみれていてじっとしていたら見つからないと思う。1匹見つかると他の個体見つかる。ただし、この湿地のヒメタイコウチの個体密度は高くないようだ。

水から出てきた個体 (静岡県内) 2009年9月27日
ヒメタイコウチは湿地の枯葉に似ている。近寄って撮影してもよくわからない。

二次元忍者の本領発揮 (静岡県内) 2009年9月27日
spatica氏とこの虫について話をする中でついたあだ名が「二次元忍者」。体がうすっぺらく、動きは二次元的。だが一度動きを止めて泥や落ち葉にまぎれるとその姿を探すことは困難というのがその理由。写真の中にもヒメタイコウチが写っているがどこにいるか全くわからない。この虫をこうした湿地で視覚的に探すことは不可能に近い。
といいつつも「二次元忍者」ってすごく弱そう・・・。

水中に入って一安心する個体 ライティング協力:spatica氏 2009年9月27日
驚いて動き出したヒメタイコウチは意外と早く動く。動き出した個体は物陰に隠れたり、水の中に入ったりすると落ち着くようだ。この個体も水の中に入るとじっとしていた。

顔のアップ ライティング協力:spatica氏 2009年9月27日
顔と前足を見るとタイコウチらしい顔つきをしている。
おまけ
同じ場所で昔撮影したヒメタイコウチ

2006年9月9日
ヒメタイコウチは湿地に生息するタイコウチの仲間である。タイコウチは水中で生息しているが、このヒメタイコウチは池のような深い場所では暮らすことができず、せいぜい水深1、2cmの浅い湿地にすんでいる。簡単にいえば陸上生活と水中生活を中途半端に行っている虫といったところだろうか。
今回は大学時代から昆虫写真の盟友(ライバル)であるspatica氏と共に撮影に向かう。

生息環境 (静岡県内) 2009年9月27日
ヒメタイコウチが生息している湿地を歩いていると、振動に驚いて彼らは動き出すので生息場所に当たればヒメタイコウチを確認できるはず・・・・・だが、ヒメタイコウチは中々出てこない。

泥にまみれている (静岡県内) 2009年9月27日
すこし焦ったがなんとか1匹目を確認した。泥にまみれていてじっとしていたら見つからないと思う。1匹見つかると他の個体見つかる。ただし、この湿地のヒメタイコウチの個体密度は高くないようだ。

水から出てきた個体 (静岡県内) 2009年9月27日
ヒメタイコウチは湿地の枯葉に似ている。近寄って撮影してもよくわからない。

二次元忍者の本領発揮 (静岡県内) 2009年9月27日
spatica氏とこの虫について話をする中でついたあだ名が「二次元忍者」。体がうすっぺらく、動きは二次元的。だが一度動きを止めて泥や落ち葉にまぎれるとその姿を探すことは困難というのがその理由。写真の中にもヒメタイコウチが写っているがどこにいるか全くわからない。この虫をこうした湿地で視覚的に探すことは不可能に近い。
といいつつも「二次元忍者」ってすごく弱そう・・・。

水中に入って一安心する個体 ライティング協力:spatica氏 2009年9月27日
驚いて動き出したヒメタイコウチは意外と早く動く。動き出した個体は物陰に隠れたり、水の中に入ったりすると落ち着くようだ。この個体も水の中に入るとじっとしていた。

顔のアップ ライティング協力:spatica氏 2009年9月27日
顔と前足を見るとタイコウチらしい顔つきをしている。
おまけ
同じ場所で昔撮影したヒメタイコウチ

2006年9月9日